年末の心配ごと ページ21
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Aは今日、マネージャーたちの忘年会。
あまりの心配に呆れるほどに言い聞かせて来たことを玄関で再確認。
「弱いんだからあんまり飲みすぎないでよ」
『だぁから大丈夫だって、成瀬も一緒だし』
「ほんとかなあ」
『本当だって！一生終わんなそうだしもう行くからね！いってきまーす』
「いってらっしゃ.....」
い、って言いきる前に出ていきやがったけど、やっぱり心配。雰囲気に飲まれて絶対潰れて帰ってくる...なんて予感は的中。
「だてさんごめん...今日は控えめにする！ってAも最初は言ってたんだけど...」
「や、大丈夫。なるさんも飲んだだろうに送ってくれてありがとう」
「全然全然、こっから家近いし...あ、起きた」
『んー...あれぇ、りょーた？』
「Aおかえり。なるさんが送ってくれたからありがとうして」
『なるぅ、ありがとー』
「いーえ。じゃあだてさん、この酔っぱらいのことお願いします」
「うん、気を付けて帰ってね」
『なるまたねー』
ひらひらと手を振って扉を閉めるなるさんを見送ってAと向き合う。
「とりあえず歯磨きしてきて」
『その前にちゅーしよ、ちゅう』
「やだ。お酒くさいおくちとはちゅーしません」
『はいはい、歯ぁみがいてきまーす』
「そーしてくださ...っん、...A」
『あはっ、おこった！』
隙を見て俺にキスをして、逃げろーって洗面所へ向かう背中を見つめてため息をつく。
お酒くさいなんて嘘。アルコールのせいで赤くなった頬とか、とろんとした瞳や舌っ足らずな甘めの声に我慢が出来なくなるから一回冷静になる時間が欲しかっただけ。
ソファーに座って今度は深呼吸。酔っぱらいのことは襲いたくないからすぐに寝かしつけなきゃ...って気を引き締めれば帰ってきたAは俺の膝の上に乗ってきて、首に腕を回される。
『ん！』
「...ん？」
『歯磨いたからちゅう！』
「...はいはい」
尖らせてくる唇を避けてほっぺにキスをすれば、違うじゃん...と拗ねた様子。我慢できなくなるからここで許して。
「ほら、寝るよ」
『....やだ。涼太...しよ？』
なんて唇を撫でながら腰をぐりぐりと動かして来るから、我慢してるのもアホらしく思えてきて。
気づいたら目の前の唇に噛み付いてた。
＿
裏などはこちらから！
(公式垢への反応無し+閲覧垢妄想垢などの表記でﾌｫﾛﾘｸ通します)
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作者名：東雲 | 作成日時：2023年2月4日 1時
