君も家族

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康二side27





大介さんに言われたように、大学が終わって駐車場に行くと、大介さんが運転席に乗って手を振ってくれた。


大介)お疲れ様！乗って乗って！！

康二)お待たせしました。お願いします。
いったいどこ行くんですか？

大介)まだひみつー！




そう言われて着いたのは犬の譲渡会場だった。


大介)ワンチャン飼おうと思って！


そこには可愛いわんちゃんがたくさんいた。

元気いっぱいに走り回るわんちゃんや、おもちゃで遊んでいるわんちゃん。そして、うとうとしちゃってるわんちゃん。


でも、俺は隅の方で少し怯えているわんちゃんが気になった。


ゴールデンレトリバーの子供かな？

この子にも嫌な過去があるのかな、、。



康二)わんちゃん、近寄ってもえぇ？


俺を少し怯えてるよに感じだけど、逃げる素振りはしなかった。


俺はその子の横に座った。


康二)触らへんから大丈夫やよ。
怖いこともせぇへんから。
俺もな、少し人間が怖いから、少しはわんちゃんの気持ちわかるで。



その後も、ずっとその子とおしゃべりしてた。

まぁ俺が独り言のように喋ってただけやけどな。


でもわんちゃんも表情が柔らかくなってきてくれて、わんちゃんが動いたと思ったら、手をぺろぺろ舐めてくれた。


康二)きゃはっ笑。かわえぇなぁ。

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