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康二side24
リビングへ戻ると、大介さんが起きていて、料理を運んでいた。
大介)ぁ!こうじぃ〜〜!!おはよぉ!
一緒に食べてくれるのぉ〜?うれちぃ!!(ギュッ)
康二)わっ!
涼太)おい大介。康二がビックリしちゃうだろ。
大介)えぇ〜だってうれしぃし、康二かわいいんだもん!しかもせっかく昨日少し仲良くなれたんだからいいじゃん!
ねぇ〜康二ぃ〜!
康二)ぁ、はい、、笑
大介)あ!康二が笑った!かわいぃー!!
大介さんは俺より小柄で、俺を上目遣いしながら犬みたいにキャンキャン抱きついてて、裏のない笑顔を見せてくれた。
この人なら信じていいな。大丈夫な人だ。って、心の底から思える。
照さん、辰哉さんといい、大介さんのハグも凄く嬉しかった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
皆さんとご飯を食べて、今日はみなさんの食器も洗った。
涼太)康二ありがとな。
家事得意なの?かなり手馴れてるし、器用そうだね。
康二)いや、、その、、全然そんなことないですから。おれ、バ、、バイト行ってきます。
また嫌なことを思い出した。
父さんは料理を作る人やなかった。
お金がなかったから、数少ない材料で俺が何か作っていた。
だけど不味いってよく怒られた。
こんなもん食わすなって。
洗濯は節約のために1週間に1回だったけど、俺がやっていたし、
食器洗いやゴミだしや掃除も俺がやらなきゃいけなくて、父さんは家では酒を飲んでいるか、怒っているか、寝てるかしかなかった。
俺はそんな人間になりたくないって思ってたけど、俺もゴミ人間なのは変わらないよな、、。
せやけどな、、
せやけど、
昨日から自分の知らない自分がいることに気がついた。
ほんまは、、、、、
雪白家のほんとの家族になりたい。
皆さんと一緒に笑い合いたい。
って。
俺なんかがそんなこと思っていいのか、
そんな贅沢なこと思っていいのか、、、。
でもね、、、俺の事を思ってくれてる人がいるって感じてしまったら、ほんまに幸せなんやねん。
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覦深瑪 - 完結してからですが読ませて頂きました。とても素敵な作品、誠に有り難う御座いました。 (2021年11月4日 21時) (レス) id: b511afcf7e (このIDを非表示/違反報告)
ラン(プロフ) - オレンジさん» ありがとうございます! (2021年11月3日 16時) (レス) id: 04c335c2c7 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ - 完結おめでとうございます。 (2021年11月2日 16時) (レス) @page48 id: f20bc4dd26 (このIDを非表示/違反報告)
ラン(プロフ) - コメントくださった皆様、ありがとうございます。無事完結致しました。皆様の温かいコメントのおかげで何とか最後まで書くことが出来ました。また他の作品も更新すると思うので、気を長くしてお待ちしてくださったら嬉しいです。 (2021年11月1日 22時) (レス) @page47 id: 04c335c2c7 (このIDを非表示/違反報告)
kosame(プロフ) - 新作イッキ読みしてしまいました(*^^*)垢抜けした康二君が今後どーなっていくのか楽しみです♡続きがメッチャ気になります(^^)ムリせずに更新頑張って下さい! (2021年10月15日 19時) (レス) id: aeb0d54ce7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラン | 作成日時:2021年10月4日 23時