不確定な未来へ (ページ3)

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ふっかさんはメロメロでページ3

深子「パパ、あのくまさんかぁいい」

深「ん？ほしいの？かってあげよっか？」

深子「ほしーぃなぁ？」

深「よし買おう。どの子にする？」

ふっかさんは、もう優姫ちゃんにメロメロだ。
ほしいと言われたら買い与えるし、笑っても泣いてもかわいいとほめたたえる。

うん、何してもかわいいっていうのはね、我が子だからそれはわかるよ。わかるけど。

深子「ぱぱ、えらべない…」

深「えらべないかぁー、じゃあ両方買っちゃおっか」

深子「いいの！？」

深「だって選べないんだもんね、しょうがないよ。買おう！」

あれはあかんやろ…
もうおうちの中ぬいぐるみやらおもちゃやらでいっぱいなのに、なんならもう遊んでないのいっぱいなのになんでまた買うの…

…と、何回も言ってはいるんだけど。
聞かないんだよなぁ、ほんと…

岩「ふっか、お前買い与えすぎだぞ」

戻ってきたふっかさんを、ひかるくんが窘める。私はお説教タイム中、優姫ちゃんのお相手をします。

A「くまさんかわいいねぇ」

深子「えらべなかったぁ」

A「わかるよ、どれもかわいいもんね」

深子「ねぇ、あのさ…

ぱぱって、チョロいよね…」

A「……うん……そうなんだよね……」

深子「なんか簡単に女の人に騙されそうだよ」

A「わかるよ…」

そう、ふっかさんはわかっていない。

女の子は、７歳にもなったらもう子供じゃない、りっぱな女性だ。

自分自身が、優姫ちゃんの掌の上で転がされているのに気付くのはいつなのかな…