大丈夫、俺らなら。2 (ページ9)

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渡辺side

目黒とふっかが来るかなり前。

俺は珍しく早起きをして、涼太の部屋に一番乗りをした。マジで頑張った。

宮舘『おはよう』

病院の朝は早いから、はたまた単純に目が覚めてたのか涼太は既に起きていた。

渡辺『おはよ。早いね。』

宮舘『そう？いつも通りだよ。』

渡辺『もっと緊張してるかと思った(笑)』

宮舘『してはいるよ、もちろん。』

渡辺『そっか。』

涼太『皆に謝らないとな。振り回してごめんって。』

そういって悲しそうな顔をする涼太。

渡辺『別にいいんだよ。俺らだって涼太の人生振り回してんだからお互い様だよ。』

宮舘『でも...』

渡辺『ま、気になるならちゃんと伝えろよ？
多分同じ事言われっけどな(笑)』

そんな話をしていると、廊下からバタバタとした足音。佐久間だなこりゃ。

看護師『廊下は走らないでください！！』

佐久間『すみませんっ！！』

なんて会話が聞こえたあと、うるさいくらいに勢いよく扉が開く。

″ガラッ！″

佐久間『涼太ぁ〜！！！泣』

宮舘『大介...』

佐久間『ごめん、ごめんねっ...泣』

宮舘『大介、俺もごめん。』

佐久間『ううん、涼太の気持ちちゃんと聞けばよかったね。1人で悩ませてごめんっ。』

宮舘『大介...。うん、俺も勝手に悩んで決めて、ごめんね...。』

渡辺『はいはい、そのくらいにしとけ。
謝ってたらキリないからな。』

永遠に謝り続けられても困る。俺、空気みたいだったじゃん。それになんでサラッと【大介】呼びになってんの？違和感しかねぇよ。

佐久間『あ、翔太いたんだ。』

渡辺『はぁ？！』

佐久間『だって翔太起きれないじゃん。』

渡辺『佐久間にだけは言われたくねぇ！！』

宮舘『っふふ、2人とも朝苦手そうだもんね。』

渡辺『っ..う』

佐久間『涼太に言われると否定出来ない...』

そりゃそうだ。YouTubeでもあったように
佐久間は遅刻したし、俺は寝始めたら起きねぇし。

過去にちゃんと起きてた涼太にはお見通しなようだ。感覚と言えども何となく記憶の片隅にはあるのかもしれない。

宮舘『他の人達も、来るんだよね？』

渡辺『おう。今日は全員くるから。』

宮舘『じゃあ、初めましての人も？』

佐久間『うん。ただ、ちょっと遅くなるかも。』

渡辺『あ、そうか。今日はふっかが付き添いだったな。涼太。2人だけ後からくるから。』

宮舘『...了解。』

まだ会ってない2人の話題になると涼太は少し緊張した顔をしていたんだ。