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宮舘side
康二の行動に戸惑いながらも、何だか嫌な気はしなくて。
でもこれが知らない人って考えたら絶対嫌だなって思うから″メンバー″というものは、俺にとってやっぱりなにか違うのかもしれない。
俺はこの人達に辛く失礼な事をしてしまっているのかと思うと申し訳なく、悲しくなっていたのだけれどマイナスに考えてもよくないのは大介に教わったから。
だったら少しでも早く思い出せるようにした方がいい。やれることはなんでもしたい。この人達を笑顔にしたいと思った。
目の前で涙を流しながら抱きついてくる康二の姿は何だか可愛いく感じて、そっとその頭を撫でる。
向井『っ!...ふへへ』
俺を見て笑顔になった康二を見れて安心した。
佐久間『ふふ、涼太よかったね。』
宮舘『?』
佐久間『さっきはなんか少し暗い顔だったけど、いまは嬉しそうだよ。』
大介は本当に凄いな。
なんか心を読まれてるみたい。
宮舘『...なんか最初は俺のせいで悲しい気持ちにさせているのが申し訳なかったんだ。でも、こうやってまた笑顔になってくれるのなら、頑張って思い出さなきゃなって思えた。』
俺がそう伝えると、阿部が近づいてきた。
阿部『ありがとう。でも無理はしないでね?
舘さん、頑張りすぎちゃう所あるから。』
すこししょんぼりとした顔でこちらをみる阿部。
阿部にとって俺がどんな人間だったかわからないけど、悲しい顔はしてほしくなくて阿部の頭をぽんぽんとしてみた。康二はこれで喜んでくれたし。
宮舘『ありがとう、阿部。』
阿部『えっ?!.///』
宮舘『あ、あれ?』
阿部はビックリしながら顔を真っ赤にして、下に向けてしまった。
宮舘『ご、ごめん。嫌、だったかな?』
佐久間『っぶはは、違うよ涼太。阿部ちゃんは照れてるだけ。本当は嬉しがってるから!』
阿部『佐久間うるさい!!っでも、うん、嬉しかったっ///、あーもー、恥ずっ!舘様ナチュラルでそういうことするからっ...。』
ん?
あれ、いま阿部、俺の事...
.
?『舘様〜!』
.
あの少年も、俺の事そう呼んでいたけど、あの子とは違う声。
あの声は阿部の声なのかな。
宮舘『阿部。』
阿部『ん?』
宮舘『阿部は、舘様って呼んでくれてたの?』
阿部『あっ!ごめん、さっき間違えて...』
宮舘『...あのさ、なんでそう呼ばれてるかはわからないけど、そう呼んでくれた方が嬉しかも。』
俺がそう言うと、阿部は複雑そうな顔をした。
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リセル(プロフ) - りんさん» そうだったんですね。どういたしまして。 (2021年6月10日 9時) (レス) id: d52ea51f4a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - リセルさん» 意味合いはあっているのですが、伝わりにくかったですね。少し訂正します。ありがとうございます。 (2021年6月10日 9時) (レス) id: 397729a488 (このIDを非表示/違反報告)
リセル(プロフ) - すみません、更新された47ページ目で、高そうってなってますけど合ってますか? (2021年6月9日 22時) (レス) id: d52ea51f4a (このIDを非表示/違反報告)
リセル(プロフ) - りんさん» どういたしまして!また更新されるのを楽しみにしてますね! (2021年5月31日 9時) (レス) id: d52ea51f4a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - リセルさん» 訂正しました。ご指摘ありがとうございます! (2021年5月31日 7時) (レス) id: e57e83a78d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りん | 作成日時:2021年4月4日 21時