大丈夫、俺らなら。

笑顔 ページ41

向井side






今日は久しぶりにだてと会う。
しかも、俺の事はしらんだてと。



だからめちゃくちゃ緊張しとるし、なんなら人見知りしかけとる。




阿部『康二、大丈夫？』

向井『やばい、かもしれへん。』

阿部『大丈夫。俺もいるよ。
でも、確かにちょっと、不安だな。』

向井『そうやんな...』




阿部ちゃんは、俺より辛いかもしれへん。
そうや、俺がいる意味を考えな。笑顔にしたるんや。
俺は皆の万能調味料なんやから。



？『っやっほい！！』


″バシッ！！！″


阿部・向井『いったぁ！！！』



突然背中に盛大な痛みが走った。



犯人はもちろん。



阿部『佐久間ぁ！！！お前なぁ！！』

佐久間『にゃははは！阿部ちゃんごめんて！！
めちゃくちゃ2人が暗い顔してたからこれは気合い注入しなきゃと思って！康二もごめんごめんご！』

向井『佐久間くん酷いで...手加減してやぁ。』

佐久間『あははっ！でも、いつもの2人の顔になったねん！よかった！！』


この人のこういう部分はホンマに凄いなって思う。
俺らの緊張をさりげなくとってくれた。


阿部『...佐久間、ありがとう。』

向井『さっくんありがとうな！』

佐久間『にゃは！いーえっ！
涼太も今日は元気だから、安心してね！』



昨日は寝れずにいたってきいて不安やったけど、それならよかったわ。




阿部『じゃあ、いこっか。』

向井『おん！』

佐久間『よぉし！じゃ、開けるよん！りょーたぁー！帰ったよん！』



さっくんが扉を開けると、そこにはベッドから窓の外をみているだてが。


あの日と一緒で少し怖くなる。
あの冷たい目で俺らをみた記憶の消えた日。


でも、それは杞憂に終わった。



宮舘『大介、おかえり。うるさいから静かに...
あ、えっと、はじめま...じゃなくて、こ、こんにちは？』

佐久間『....っは笑、あはは、涼太、緊張し過ぎ！笑』



緊張はしとるけど、この前とはちゃうくて
優しい雰囲気のある、いつも通りに近い感じやった。



阿部『...あ、えっと、阿部亮平です？』

宮舘『阿部、さん。』

阿部『あ、えっと、舘さんには阿部って呼ばれてたかな？でも、好きに呼んでね？』

宮舘『....,』

佐久間『涼太？』

宮舘『あ、えっと、でも呼び捨ては失礼ですよね、亮平さんとか...』

阿部『？！、い、いやいや！俺の方が年下だから。
阿部って呼んで欲しいな。タメで話したい。』

宮舘『じゃあ、阿部で。』



阿部ちゃんは、無事に自己紹介を終えた。
次は俺や。

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