大丈夫、俺らなら。

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佐久間『涼太は、多分外傷はそんなにないみたい。救急隊員の方がいってた。ただ脳とかに影響がないといいけどって。

めめはかなり傷負ってたから不安ではあるけど今は待つしかない...。』




佐久間は不安そうにそう教えてくれた。




渡辺『ありがとな、佐久間。大丈夫だよ、あいつら2人、馬鹿みたいな体力と精神力あるんだし、そう簡単に死ぬ奴らじゃねぇよ。すぐ元気になるって。』

佐久間『翔太...。』

岩本『佐久間。まだ治療終わってないからちょっと休め。阿部は俺が見とくから。お前も疲れただろ。』

佐久間『照、ありがとう。でも涼太とめめが出てくるまでは休めないよ。
でも、血、付いちゃったから洗いたいのと、外の空気吸ってきたいから阿部ちゃんお願いできる？』





そう言って阿部ちゃんを照に渡すと佐久間は待合室から離れていった。あれは多分...





向井『さっくん、大丈夫なんかな...。』

渡辺『ああなると、俺達には何も出来ねぇな。』

ラウール『いいの..？1人にして。』

深澤『うん。こういう時はたいてい舘さんじゃなきゃ話さなかったからね。俺と翔太には無理だわ。1人にしてやろう。』




佐久間は時折1人で抱え込む癖がある。俺達に笑顔を振りまいてくれたり、俺らの相談にだって乗るのに佐久間の話はあまり話してくれない。




だけど、舘さんと話すようになってからは、舘さんに悩み事を話すようになった。
それから佐久間がより笑顔になる事が増えた気がする。



あの二人にはあの二人にしかない空気感がある。





佐久間が居なくなり、またどんよりとした空気に包まれていたけど、それをかき消すように集中治療室の電気が消えて、扉がひらいた。

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