前を向いて ページ32
目黒side
久しぶりにみた佐久間くんは、元々細いのに更にガリガリになっていた。
多分ここに来るにあたっても相当な葛藤があったはず。それでも会いに来てくれた事が何百倍も嬉しい。
目黒『佐久間くん、久しぶり。』
佐久間『めめ...久しぶり。』
目黒『滝沢くん、ありがとうございます。』
滝沢『頑張ってんな。』
目黒『へへ、ありがとうございます。
早く復帰できるように頑張ります。』
憧れの先輩がわざわざ来てくれて、頑張ってるって褒めてもらえるなんて、嬉しい。
だからこそ、マジではやく戻りたい。俺の努力次第で未来は変わるかもしれないし。
滝沢『あ、悪い。そろそろ行かなきゃいけない。
じゃあ後は頼んだぞ、佐久間。』
佐久間『え？あ、はい..。』
滝沢『目黒、無理はしないようにな。焦りは禁物。
でも、お前なら本当早く復帰できる気もするよ。頑張ってな。』
目黒『はい！ありがとうございます！』
じゃあな、といって滝沢くんは居なくなった。
目黒『佐久間くん。俺、部屋に戻りたいから車椅子押してくれる？』
佐久間『え、あ、わかった。』
リハビリテーションのスタッフさんにお礼をいって、佐久間くんに車椅子を押してもらい部屋に戻った。
まだ移動はぎこちないけど、だいぶ上手くなったかな。
目黒『佐久間くん、ここちょっと支えてくれる？』
佐久間『これでいいの？』
佐久間くんのサポートもあり、無事にベッドに戻れた。
目黒『ふふ、ありがとう。』
佐久間『あ、うん。』
ちゃんと座り直して、改めて佐久間くんを見ると儚くて消えちゃいそうな顔をしていた。
こんなに1人で抱え込んでいたんだなって。
目黒『ねぇ、佐久間くん。』
佐久間『ん？』
目黒『ありがとう。』
佐久間『え？』
佐久間くんはなんで？ってぽかんとした顔。
目黒『佐久間くんがいなきゃ、俺は死んでたかもしれない。皆から聞いたよ。応急処置とか走り回ってくれたって。佐久間くんが居なければ、俺は死んで、舘さんに抱えきれない苦しみを与えてたかもしれない。
佐久間くん、俺を生きさせてくれてありがとう。』
俺は佐久間くんの手を強く握って、そう伝えた。
でも佐久間くんは、首を横に振った。
佐久間『違う、違うんだ、めめ..
俺は、最低な奴なんだよ...泣』
そう小さく呟いた。
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リセル(プロフ) - りんさん» そうだったんですね｡どういたしまして｡ (2021年6月10日 9時) (
レス) id: d52ea51f4a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - リセルさん» 意味合いはあっているのですが、伝わりにくかったですね。少し訂正します。ありがとうございます。 (2021年6月10日 9時) (レス) id: 397729a488 (このIDを非表示/違反報告)
リセル(プロフ) - すみません､更新された47ページ目で､高そうってなってますけど合ってますか? (2021年6月9日 22時) (レス) id: d52ea51f4a (このIDを非表示/違反報告)
リセル(プロフ) - りんさん» どういたしまして!また更新されるのを楽しみにしてますね! (2021年5月31日 9時) (レス) id: d52ea51f4a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - リセルさん» 訂正しました。ご指摘ありがとうございます！ (2021年5月31日 7時) (レス) id: e57e83a78d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りん
| 作成日時：2021年4月4日 21時
