大丈夫、俺らなら。

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深澤side





マネージャー『え！車と衝突事故？！宮舘と目黒が？！本当ですか？！』


向こうのチームのスタッフからマネージャーにかかってきた電話の内容を聞いた時は嘘かとおもった。

康二いるからドッキリ？なんて頭に浮かんで。


マネージャー『撮影は中止。今から病院いくよ。』

岩本『え、ま、マジなの。今の話。』

渡辺『う、嘘だろ？マネージャー、なぁ！！』

マネージャー『嘘だって俺も思いたいけど本当なんだよ。とりあえず病院聞いたから送ってく。
俺は事務所にいったり警察に事情話したりとかあるから。阿部と佐久間は救急車乗ってるらしいから合流して。あとで2人から話聞きたいってのも伝えといてくれ。』

ラウール『舘さん...めめ...っ泣』

向井『ラウール...大丈夫や、大丈夫やから。
とりあえず行こうな...泣』





ラウールも康二も涙で顔がぐちゃぐちゃで。
照も翔太も動揺が隠せず信じれてない。

俺は、なんだろう。多分まだ頭が理解してないからこそすごく冷静だった。





佐久間達の所に合流すると、阿部ちゃんは佐久間に寄りかかったまま寝ていた。顔は泣き腫らしてパンパン。
佐久間はただ一点を見つめながら拳を強く握りしめていた。


俺はその手を優しく包んで、声をかけた。

佐久間と目があうと、ずっと堪えていたのか俺の名前を呼んで泣き出した。



スタッフさん達も気が動転してたりバタバタしてなかなか動けなかったのを、救急車の指示出しや看護師さんやお医者さんが近くに居ないかとか、救急隊員への状況説明など一つ一つテキパキ佐久間がやっていたという。


本当に佐久間が？阿部ちゃんじゃないの？っておもったけどここに来てそれが本当だったってすぐに感じた。


本人にも自覚はなかったみたいだけど、それくらい切羽詰まってたんだろうな。

みんなに声掛けられて、やっと安心したのか泣き虫ないつもの佐久間に戻って照に阿部ちゃんごと抱きしめられてた。


少したって落ち着いた佐久間に改めて話をきくと、
信号待ちしていた4人に向かって猛スピードでトラックがきて、舘さんが1番車道側にいた。

でも話をしてて後ろに気づくのが遅れた舘さんを目黒が抱き抱えに突っ込んだらしい。



向井『はは、なんかめめらしいなぁ...(笑)』



ラウール『っんとだね...泣、もー、男気ありすぎ..泣』



深澤『そうだな...(笑)』



めめらしい。本当に。ドラマみたいな事してさ。
かっこよすぎだよ。

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