大丈夫、俺らなら。

進まなきゃ ページ22

岩本side







あの日から2週間は全員休みを貰っていた。
そろそろ仕事も再開しないといけないので、今日は滝沢君との話し合い。俺とふっかで。







滝沢『すまないな来て貰って。』

岩本『いえ、こちらこそすみません。2週間も休みを頂いて。』

滝沢『あんな大事故だから無理もない。皆は大丈夫そうか？』

深澤『翔太と阿部ちゃんはもう落ち着いてきています。他のメンバーも大丈夫です。目黒もまだ意識はないですが凄まじいくらいの回復力みたいで。

ただ、佐久間と舘さんはまだ。佐久間は連絡しても俺は大丈夫としか返さなくて。他のメンバーも会えてないみたいです。病院にはきてるらしく先生達はみたといってます。
舘さんに関しては未だに面会が不可なので。先生からは体調に関しては体も動かしてるとはいってました。正直どうしたらいいか悩んでます。』

滝沢『...そうか。』




滝沢くんは少し険しい顔をしていた。



岩本『なので、再開できてもしばらくは個人仕事になりますかね。阿部だけは調節しながらですが。
あと、佐久間には無理にでもカウンセリングさせようかと思います。まぁまずその前に1度話し合いはしますけど。』

滝沢『ありがとうな。色々と考えておいてくれて。
佐久間とは俺も1度話してみるよ。何を考えてるのか聞かなきゃいけないな。
宮舘についてはそうだな、御家族とも話さないといけないと考えてる。もしも今後思い出すのを拒否して生きていく場合、休止にして引き伸ばすか、最悪の場合退所になるかもしれない。
だかそうなっても芸能人だった事には変わらないから世間からの目がある事を分かってもらわないといけない。』






その言葉に俺とふっかは息を飲んだ。
舘さんが居なくなるなんて考えても見なかったからだ。




滝沢『ひとまず2人の方にも俺からも顔出すから。
....大丈夫だよ。んな不安な顔をするな。お前達がそんな顔をしてたら他のメンバーが心配するだろうが。しっかりしろ、深澤、岩本。』




そう名前を呼んだ滝沢くんの顔は優しくて、少しだけ安心できた。



滝沢『じゃあとりあえずは、目黒、宮舘、はまだ活動休止。他は復帰の方向で進める。佐久間は話し合い次第。阿部ちゃんは調節しながらだな。みんなにも話しておけ。』



深澤・岩本『はい。』





でも同時に、この先どうなっていくか覚悟しながら生きていかなきゃいけないと感じてもいた。

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