大丈夫、俺らなら。

絶望 ページ11

宮舘side






楽しく撮影していたはずなのに、1番最後の記憶は佐久間と阿部の叫び声と、目黒が俺に向かって飛び込んでくる姿。体への衝撃。



何とか起き上がろうとしたのに、痛みに強い俺でも流石にキツくて、佐久間が叫ぶ声を聞きながら目を閉じた。




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時間がたって、何となく意識が戻ってきた時に感じたのは手の温かみ。だんだんと体が楽になって、目を開けた。前に居たのは...幼馴染。





宮舘『し、ょ、た、、？』

渡辺『涼太！！わかるか？！』

宮舘『うん、わかる、翔太...』

渡辺『よかった...泣、
よかった、バカ、っとに、よかったっ。』






大号泣の翔太は、俺をそっと抱きしめてくれた。
あ、俺...生きてたんだ。




先生がきて、軽く検査だけされた。
脳にもひとまず異常はないらしい。体の打撲やむち打ちが治れば退院も可能だと。





翔太から聞いた話では、1日寝続けて、今はあの日から2日目の夜らしい。もうすぐ面会終了だから明日またくるなって言われた。



ふと、俺を抱き抱えに突っ込んだ目黒を思い出す。




宮舘『ね...、めぐ』

渡辺『ちゃんと話すから。今はなんも考えんな。
疲れたろ、眠そうな顔してる。』




俺が何を聞こうとしてるのがわかったのか、翔太は何も言わずに俺の頭を撫でた。


起きただけで疲れた体は、また眠りにつきそうになる。



宮舘『ごめ、ん』

渡辺『ん。みんなにだけ連絡しとくな。おやすみ。』

宮舘『おや、すみ...。』




いつの間にか、寝てしまっていた。

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