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そういえば康二くんも「めめが世話焼くなんて珍しい」みたいなこと言ってたような。



岩「目黒、カッコいいでしょ?」

「?そう…ですね。整ったお顔されてるな、とは思いましたけど…」



それは彼に限らず皆さんに言えること。



岩「アイツが一番見た目で判断されやすいの。
本当は真面目で、芯があって、熱い男なんだけどね。」



その発言だけでも、ひかるさんが目黒さんを大切に思っているのが伝わってくる。ここの人たちは血の繋がりなんて関係なく家族みたいだ。



岩「だから初対面で心開くことなんか滅多にないんだけど…そんな目黒が気を許せる相手なら、大丈夫なのかなって。」

「いいんですか?そんな簡単に…」

岩「ふふ 佐久間にも説得されたしね。」



あれ?
さっきのさっくんの話だと、説得する前にひかるさんが動いてくれたんだと思ったけど…だってそう言ってたよね?



岩「"Aちゃんは自分のことより人のことばっかりで、迷惑かな?って気ぃ遣って助けても言えないような子だから。"だって。
"絶対みんなを傷つけるようなことはしないよ。"って。
初めて見たよ。佐久間のあんな真剣な顔」

阿「へぇ、俺も見たかったなー」



何故か楽しそうに笑った2人。
私は、そんな2人を前に困惑していた。
うまく笑えない自分に。
気を抜いたら、泣いてしまいそうだった。

勝手に気まずいと感じていた間も、さっくんは私を心配して頑張ってくれてたんだ思うと…
冷えた心にその優しさが温かすぎる。



「っ…」



温もりを求めていたのに、いざ触れると痛いとさえ思ってしまう。寒い外から帰って来た時にかじかんだ指先や耳がジンジンするあの感じによく似てる。



岩「賭けてもいいって。」

「へ…」

岩「Aさんがうちで暮らすことで、もし何か問題が起きるんだったら責任取って俺が出て行く!って言ってたよ?
その場合佐久間が出てったところでなんだけどね。
アイツの生活かけてでも、Aさんのこと信用してるんだなって。」



みんなに頭を下げてくれたと聞いて。
…どうしてただの同期の私にそこまでしてくれるのか分からない。



岩「さてと。シャワー浴びて来ようかな。」

「あ…ごめんなさい。汗冷えちゃいましたよね…」

岩「ふふ 平気です。
また何か聞きたいことがあればいつでも言って。」

阿「照はうちの大黒柱みたいなもんだから」



父親みたいだと感じたのは、あながち間違ってなかったようだ。

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あむ(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます!暖かいお言葉嬉しいです^ ^更新がんばります! (3月27日 13時) (レス) @page34 id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - お話の流れと展開が好きです (3月26日 21時) (レス) @page36 id: 5ebabfabca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あむ | 作成日時:2024年3月18日 23時

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