雪見さん家の末っ子は病弱!?7 (ページ29)

今日:1 hit、昨日:77 hit、合計:55,799 hit

・ページ29

そう言って、目を閉じてくれたから頭を1度撫でてから外に出た。

赤『あ〜…詰まってますね…汗』

結果は、軽いイレウス。
保存療法でいけるんだけど、もの凄い苦痛を伴う。

赤『真都、おつかれ。
お話ベッドの上でしよっか。

これがね、真都のお腹ね。
ここが食べ物とかうんちさんとかがぎゅーぎゅーになって通れないよ〜ってなってるの。
ここに、この管をお鼻から入れてあげてお腹さん休んでねーってしなきゃいけないの。

ここまで分かった？』

白「ｺｸｯ、」

赤『でも、すごく痛いの。』

桃『ちょ、涼太。』

赤『お兄たちみたいな大人でも、泣いちゃうの。
でも、真都に痛くないよ〜って嘘言いたくなかったから今ちゃんと言ったよ。

痛くても頑張れる？』

白「ｼﾞﾜｯ、ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ、」

葛藤してる…

そして、出した答えは…

白「まいと、がんばるｸﾞｽｯｸﾞｽｯ」

赤『頑張ってくれるんだね。ありがとう。
ほら、真都。ぎゅーしよ。』

ほかの兄弟には見えてないかもしれないけど、真都めっちゃ手震えてた。

白「ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ、こわい。ﾋｸｯ」

赤『大丈夫。みんなついてるから。
真都はどれだけ泣いても大丈夫。』

白「ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ、ﾊｱｯﾊｱｯ。」

赤『大丈夫。ゆーっくりすーはーしてごらん。
みーんな、居るから大丈夫。

大にぃ、準備だけ…』

桃『了解。
1番空いてるらしいから、1番に来てね。』

赤『分かった。』

白「ﾊｱｯﾊｱｯ、」

赤『大丈夫大丈夫。怖いのみんなで分けようね。』

白「うぇぇぇぇん、うぇぇぇぇん」

赤『大丈夫大丈夫。』

赤『大にぃ、お待たせ。』

桃『大丈夫だよ。
真都頑張れて偉いね。』

赤『じゃあ、お鼻にお薬塗ってからいつも歯医者さんでやってるもくもくさん吸って頑張ろっか。』

白「うん、」

赤『ちょっとお鼻ツーンってするけど、すぐ痛いの無くなるからね。』

白「ん、」

赤『ごめんごめん。
でも、お鼻痛く無くなってくるからね。』

桃『よし、じゃあもくもくさん出るよ〜』

俺と、大にぃで落ち着けるように胸の辺りをトントン。

真都は不安です。って顔に書いてる。

桃『そろそろ、外すよ〜』

他の兄弟たちを呼んで、固定についてもらう。

赤『亮平、声かけお願いしていい？』

緑『分かった。』

桃『外します。』

みんなの手に力が入るのが分かった。

赤『真都、ちょっとお鼻ごめんね〜痛いよ〜』