雪見さん家の末っ子は病弱!?7 (ページ24)

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菊『真都、座れるか？
壁にもたれていいからな。
吸入器は？』

白「ぽけっと…ﾊｱｯﾊｱｯ、ﾋｭｰ…ｸﾞｽｯ…くるしいよぉ…にぃに…ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ」

菊『大丈夫大丈夫。にぃに迎えに来てくれるから。な？風磨と頑張ろ。
ゆーっくり吸って。』

白「ﾋｭｰ…ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ…ﾊｱｯ、ｽｩｰ…ﾊｧｰ…」

菊『うん、上手上手。
もう1回。次お薬吸うからな〜
大丈夫大丈夫。』

白「ﾊｱｯ、ｽｩｰ、(ｶｼｭｯ)、ﾊｱｯｹﾎｯ」

菊『上手上手。』

白「ﾊｱｯ、ｸﾞｽｯ…」

ﾊﾞﾁﾝｯ

2人『「え!?」』

なんと、電気が消えてしまった。
真都は、暗所恐怖症だったはず。

白「くらい、こわい…ﾊｱｯﾊｱｯ」

菊『大丈夫大丈夫。
今、ライトつけるから。』

そう言って、携帯のライトをONにした。

白「ﾊｱｯ、こわい、ﾊｱｯﾊｱｯ、」

菊『真都〜？風磨の声聞こえる？』

白「ﾊｱｯ、ｺｸｯ、ﾊｱｯﾊｱｯ」

菊『良かった。真都おいで？』

とりあえず、抱き上げて呼吸がしやすいようにボタンを外して背中を摩る。

白「ﾊｱｯﾊｱｯ、ふうまく…」

菊『大丈夫大丈夫。ゆーっくり吸って〜…』

白「すーっ…ﾊｱｯ」

菊『上手上手。あ、そうだ。
今度、一緒に遊びに行こっか。』

白「ｺｸｯ、いくぅ、」

菊『ふふっ、どこ行く？』

白「ﾊｱｯ、まいとね、ゆめのくに、いく。」

菊『夢の国か〜いいね。
他は？』

白「んーと、ごはんとかデザートとかたべたい。」

菊『あーそうなんだ。
真都は、なんの食べ物が好きなの？』

白「からあげさんと…んー…たぴおか！」

菊『いいねぇ〜今度行こ。
真都は、お仕事楽しい？』

白「ん、たのしーよ！」

菊『お、それはいい事だ。』

ｶﾞﾀﾝ！

白「いやっ…ｸﾞｽｯ」

菊『大丈夫、動いたんだよ。
良かったね。』

やっと動いてくれた。

エレベーターの扉が開くと、スタッフと辰哉、翔太がいた。

紫『真都！』

青『風磨君！大丈夫ですか!?』

菊『俺は大丈夫。それより、これ、1回使った。』

青『あ、はい！ありがとうございました！』

紫『真都〜？よく頑張ったね。
今からちょっとだけ診るよ？もしもしするね。』

白「にぃに、ｸﾞｽｯ」

紫『大丈夫大丈夫。音聴いてるだけだよ〜』

菊『真都、エレベーターの中でずっと偉かったぞ。
褒めてやれよ？』

青『はい！』

ス『菊池さん、一応病院行きましょ。』

菊『え、俺いいよ。』

ス『一応です。』

菊『えー…』